2025/06/09
≪食生活習慣と疾病(4)≫
『肥満大国』と言われるアメリカが、国を挙げて取り組み成果を上げた食生活は、
“野菜摂取の推進運動や日本食の導入”。
「長寿大国日本」を作り上げてきた野菜中心の「和食」は、健康的に素晴らしい効果を発揮するということですね。
しかし、戦後の欧米食導入以降、日本人の「食」の内容は大きく変わり、大人も子どもも好きな料理は洋風メニューが中心。
流通・加工の発展などにより食環境にも大きな変化が表れ、『飽食から崩食』へと流れています。
近年、若い人を中心に日本人の野菜摂取量が減少していると言われ、
“1日に必要な野菜摂取量は、これ1本、○粒で大丈夫!”など、食品メーカーや健康食品のCMでも野菜摂取が呼び掛けられています。
しかし、農林水産省のデータによると、平成7年以降「日本人一人当たりの野菜摂取量」が、
アメリカ人の消費量を下回るという結果も報告され、日本人の野菜摂取不足は深刻さを増しています。
ところで、“理想的な健康食”として世界各国で取り入れられ、
注目されている「日本型食生活」とは、具体的にはどのようなものかご存知でしょうか。
それは…日本人の平均寿命が飛躍的に伸びてきた「昭和40年代頃の食事バランス」と言われており、
『ご飯を主食に魚介類や海草、大豆食品などの多様な食品を摂取し、適度に肉類や植物性油脂類』を取り入れた献立です!
~次回につづく~