2025/07/08
≪食生活習慣と疾病(5)≫
世界的に注目されている「日本型食生活」の内容は、
『ご飯を主食に魚介類や海草、大豆食品などの多様な食品を摂取し、適度に肉類や植物性油脂類』を取り入れた献立メニュー!
ご飯を中心に主食・副食を並べた『一汁三菜』が基本の日本食は、世界的にも“咀嚼回数を増やすために適した食事”と考えられています。
その理由は…日本食には肉や油脂をあまり使うことがなく、野菜・キノコ類・海草類を多く使用するためカロリーが低く、
また、食物繊維が豊富に含まれているので、『噛む回数=咀嚼』が自然に増えることになるからです。
『咀嚼する』という行為には、食物を噛み砕き、胃腸での消化・吸収を助ける働きと共に、
「満腹中枢」を刺激して食欲を抑える効果、さらに“食事療法や肥満対策”にも最適です。
「咀嚼と低カロリー」という譲歩が脳に伝わると、ヒスタミン神経系の働きが活発になり、満足感を得やすくなると指摘されています。
また、肥満や2型糖尿病の対策として、「一口20~30回」の咀嚼は有効であり、よく噛むことで過食を抑える効果も期待できるため、肥満対策にも最適と言えます。
日本食は、『ま・ご・わ・や・さ・し・い』を参考に食材を選ぶことが基本。
…さらに「適度な運動・休息・禁煙・飲酒習慣・ストレス管理」などの生活習慣に気を配り、『健康』を手に入れましょう。