2025/05/12
≪食生活習慣と疾病(3)≫
がんの発病と、食べ物の関係は多くの研究で行われていますが、
『日本人に増えている大腸がんや前立腺がん、乳がんなどは欧米型である』と言われ、
“脂肪の摂りすぎ、ビタミンや食物繊維不足”が原因の一つとして考えられています。
身体の基礎を作り、エネルギー源になるのは、
『タンパク質・糖質(炭水化物)・脂質』の三大栄養素…“カロリーがある栄養素”です。
一方、それを補助して身体の機能を支え、体調を整える働きをするのが、
『ビタミン・ミネラル・食物繊維などの、“カロリーがない栄養素”!
つまり、健康な身体を維持するためには、三大栄養素とともに、
ビタミン・ミネラル・食物繊維を多く含む野菜をバランスよく食べることが必要ということですね。
しかし、食の欧米化によって動物性食品・脂質摂取量は増加し、
それと反比例するように若年層を中心に野菜の摂取量は減少しています。
『肥満大国』と言われるアメリカでは、近年、ガンにかかる人や死亡する人が減少傾向にあると言われていますが、
そこには『肉中心の食生活から野菜や果物を食べる食生活』に、国を挙げて取り組んできた成果が表れているようです。
その食生活とは…“野菜摂取の推進運動や日本食の導入”です。
~次回につづく~