2024/07/04
≪歯と全身の関係(2)≫
明治・大正時代時代までの日本人の平均寿命をご存知でしょうか?
その頃の日本人の平均寿命は…『30~40歳代』。男女ともに50歳代を越えたのは昭和22年です。
昭和25年頃からは著しく伸び始め、昭和46年には男女ともに70歳代を越えて、
現在の「長寿大国」への道が開けてゆきます。
平均寿命の急速な変化に大きく関係しているもの…それは、『食』です。
昭和20年ごろの終戦前後、日本には大きな食糧不足が起こり、多くの国民が栄養失調状態になりますが、
30年代には高度経済成長期に入り食糧事情が急速に回復します。
大正時代の日本人が摂取するタンパク質は、ほとんどが大豆の様な『植物性のタンパク質』でしたが、
昭和35年以降、食生活は次第に洋風化が進み、『動物性タンパク質』や『脂質』の摂取量が増加傾向を見せ始めます。
しかし、その当時は「日本の伝統食品」である“魚介類・大豆・野菜・海草”などの摂取量には、
大きな変化がありませんでした。
伝統的な和食に『洋食』が“適度”に入り、栄養状態のバランスが保たれていました。
日本人の平均寿命が伸びてきたのも、ちょうどその頃です!
ところで、現在、『生活習慣病、または予備軍』と言われている方々の構成は、
『40代後半から50代』が約7割…。
食が豊かになり始めた時代に子どもだった皆さんなんです。